こんにちは!ペロです。
リビングの天井に埋込型スピーカーを設置する予定だったのですが、施工間際(当日)になってキャンセルになりました。
今日はその経緯と非提携業者さんに施工依頼する際の注意点についてお話します。
図面変更分の手数料が無駄になってしまいました・・・
埋込型天井スピーカー 設置提案の経緯
一条工務店のオプションの中に、天井埋設型のスピーカーがあります。
スピーカーの性能が気になり、知り合いの音響業者に問い合わせました。
- 一条工務店オプションスピーカーの性能があまり良くない。
- 現在の住居で使用しているスピーカーとの相性が良いとも限らない。
以上2点のアドバイスを参考に、現在使用している置き型タイプ5.1サラウンドの音響セットをそのままリビングに設置することに。
着手承諾締結後の打ち合わせ中、天井スピーカーについて触れる機会があり営業担当者へ設置可能か相談してみました。
すると、なんと前述の音響業者と担当者が、別の一条工務店新築工事で音響設備を施工していたことが分かりました。
意外なところでつながっていたご縁に驚きました✨
担当者に詳しく確認した詳細をまとめます。
- 空配管(後で配線を通すために、あらかじめ壁や天井に通しておく配管のこと)の施工をしておくと作業可能
- 着手承諾締結後の為、図面変更費用(空配管施工作業)に追加で40,000円ほどかかる
- 提携業者ではないが、確実に作業できる
音響業者に確認すると、同じ担当者と別のお客様の工事を施工した経験が何度かある、ということでした。
夫と相談し、図面変更費用を負担したうえで工事を依頼する事に決定!!
- 空配管(スピーカーと電源用の配線用の配管)設置工事 → 一条工務店
- スピーカー設置工事 → 音響業者
担当者と音響業者で打ち合わせと設置工事を進めてもらうことで決まりました。
何度も施工経験があるタッグだったので、すべてお任せしたのが大きな過ちになるとは・・・。
現地調査ができない?!
それから数カ月が経過し、上棟が完了した10月下旬ごろ。
空配管・スピーカーの設置位置を現場で確認してもらう為、音響業者へ現地調査をお願いしました。
一条工務店の営業担当と音響業者で話を進めてもらっているにも関わらず、現地調査の依頼は施主を経由したことが不思議でしたが・・・。
現地調査は音響業者に一任することでOKだったので、立ち合いはせずお任せしました。
後日、音響業者が現地でスピーカー用の穴を天井に空ける位置の確認と、現場の大工さんに穴開け作業を依頼をしに行ってくれました。
すると、音響業者からこんな連絡が・・・
「大工さんに穴あけ工事を依頼しましたが、断られました。
家の中に入らせてもらえないので、配線工事とスピーカー設置工事は引き渡し後になります。
営業担当者と打ち合わせで決まったことが実現できません!」
音響業者によると、家の図面は一条工務店から見せてもらい、空配管の位置などは確認できた。
しかし、上棟後は現地での調査ができなかったとのこと。
これまでは現場の大工さんに穴開け作業をしてもらっていたので、今回の突然のこのような対応に驚いてました。
あわてて施主から営業担当者へ連絡を入れると
「本来、一条工務店では穴あけ作業は行っておらず、現場大工の好意によるものです。
ミリ単位での穴あけ位置の指定は難しいので、業者で作業してください。
営業担当者が穴あけ位置を仲介すると誤差が生じる可能性があるので、できません。」
というような理由により、現地での調査はおろか建屋の中に入ることすらできず。
打ち合わせ時点では、スピーカーが設置された状態での引き渡しだったはずが
引き渡し後にスピーカー設置工事をするという流れに変わりました。
結局この後から引き渡し完了までの期間、スピーカー設置に関する工事は一切行われませんでした。
さらに数か月が経過、翌年1月中旬に引き渡し、ローン開始手続き(図面変更追加費用はローンに組込み)、1月下旬に引っ越しました。
スピーカー設置工事 当日キャンセル!
そして迎えたスピーカー設置工事、当日。
設置予定位置の図面をご覧ください↓
和室の入口近く、リビング天井に施工する予定でした。
しかし・・・音響業者が作業開始直後、天井点検口から内部を確認すると
もはや 施工不可能な状態 が待ち構えていました。
- 右スピーカーが天井点検口に干渉する
- 左スピーカーの予定位置に天井梁が通っている為、天井梁の切断が必要になる
- 家の耐震基準・一条工務店の補償内容に悪影響が出る恐れがあるため不可能
- 天井と断熱材の隙間が狭く、スピーカーが天井より2~3cmほど浮き出る
- 空配管に施工依頼していない集線ボックスが備え付けられている為、施工不能
ひとつずつ解説していきましょう。
右スピーカーが天井点検口に干渉する
右スピーカー設置予定位置にある天井点検口。バッチリ邪魔です。
スピーカー設置が決まった時、営業担当者に口頭で「スピーカー用空配管の施工をお願いします」と伝えただけでした。
具体的な空配管の長さや位置は、音響業者と設計士で確認するので問題ないとの返事でした。
施主と設計士で点検口の位置や移設の再確認をすることもありませんでした。
まさか当日になって初めて邪魔な位置に点検口があるとは思ってもみませんでした・・・。
天井梁の切断が必要になる
上棟時の屋内写真です。
壁・天井内の配線や配管が通る箇所に、工場で事前に穴を空けた部材が現場に運び込まれます。
着手承諾後に図面の変更をすると追加費用がかかるのは、工場で部材を作る際の図面を作り直す必要があり、手間と経費がかさむからです。
写真のように天井内部には梁(はり:建物に水平に配置する部材で、柱と柱の間に通し、柱を固定し屋根を支えることができる)が通っています。
左スピーカーと梁が干渉するので、梁の一部を切断することが必要になりました。
しかし、梁は建物を支えるとても重要な部材です。
たとえ一部であっても、切断することで生じるリスクは計り知れません。
耐震基準を満たさなくなる可能性や、一条工務店の保証対象外になる可能性などのリスクを負ってまで、施工する気にはなれませんでした。
スピーカーが天井面から浮き出る
天井点検口から確認すると、断熱材が隙間なくビッチリと詰められており、スピーカー設置に十分な隙間はありませんでした。
そのまま施工した場合、スピーカーが天井から2~3cm浮き出るような状態になります。
事前にスピーカー設置位置に合わせて天井の穴あけ工事をしていれば、このような事態は避けられたのではないでしょうか・・・。
営業担当者によると、ダウンライトなども天井に穴を開けて設置するので機密性能には影響が出ない、とのこと。
しかし、天井と水平にぴっちりと施工されるダウンライトとは違い、スピーカーと天井に隙間ができることは不安材料でしかありません。
空配管に不要な集線ボックスが付いていた
空配管を通す位置は音響業者から一条工務店へ指示していました。
配線工事の為、空配管の末端は切りっぱなしの状態で置いておくよう、指示していたそうです。
しかし、指示通りの施工はされておらず、工事に不要なボックス(配線を1か所に集めるための小さな箱ですが、今回の工事では不要なもの)を付けられている始末でした。
その結果、断熱材の隙間にボックスが引っ掛かり、空配管を手前に引っ張り出せず工事を断念せざるを得ませんでした。
その後のまとめ
以上のような経緯により、空配管を這わせたものの、スピーカーは設置することができず
使われることのない空配管のみが天井裏に残るという結果に終わりました。
キャンセル後
こちらが一条工務店に空配管施工を依頼し、発生した図面変更費用の契約書です。
この費用は住宅ローンに組み込まれています。
着手承諾の前であれば、ここまでの費用はかかりませんでした。
使われることのない空配管だけが天井裏に残されていることが悲しいです。
何のための費用だったのか・・・。
工事をキャンセルした当日、音響業者には愛用している5.1サラウンドの音響スピーカーの配置位置の確認と音響テストを実施してもらいました。
テレビ周辺にフロントスピーカーとアンプ、ソファ後方にバックスピーカーを配置し、5.1サラウンドの音響環境を備えました。
まとめ
非提携業者に工事を依頼する場合や施主支給を行う場合、想定通りに話が進まないことがあります。
万が一破損などの事故が発生した場合、責任の所在等で問題が発生することを懸念し、建屋そのものへの立ち入りが禁止される場合があるからです。
また、着手承諾契約を締結後は、今回のように図面変更費用が追加で必要となります。
何かオプションを付けるなどの要望がある場合は、できる限り早い時点で営業担当者・設計士と綿密に打ち合わせを行うことを強くお勧めします。
現場を訪問し、現地での確認は確実に行うべきです。
一条工務店では原則として返金・割引・値引きなどの対応は一切していません。
たとえ営業担当者・設計士の確認不足、伝達ミスなどが原因となり、追加で発生した費用などについても返金対応は一切ありませんでした。
今回の件は、事前に知っていれば防ぐことができたトラブルだったかもしれないとも感じています。
わからないことは施主が納得できるまで、しっかりと確認すべきと痛感しました・・・。
以上、長らくのご拝読ありがとうございました!
我が家の失敗実例を参考にしていただけたら嬉しいです。
一生に一度の家づくり、成功できますように・・・✨
それでは!また別の記事でお会いしましょう⁂
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